熱力学の第一法則
熱力学の第一法則とは
空気に熱を加えると、その熱は2つのことに使われます。それを式で表したのが熱力学の第一法則です。
ΔQ = ΔW + Δu
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| ΔQ | 加えた熱量 |
| ΔW | 体積変化に使われたエネルギー |
| Δu | 温度変化に使われたエネルギー(内部エネルギーの変化) |
この式が意味すること
空気に熱を加えると(ΔQ)、その熱は以下の2つに振り分けられます。
- 体積を変化させるためのエネルギー(ΔW)— 空気が膨張する
- 温度を変化させるためのエネルギー(Δu)— 空気の気温が上がる
たとえば空気に20の熱を加えた場合、そのうち10が膨張に使われ、残りの10が温度上昇に使われる、というイメージです。
逆に空気から熱を奪う(ΔQがマイナス)と、空気は収縮し(ΔWがマイナス)、温度も低下します(Δuがマイナス)。
断熱変化との関係
この熱力学の第一法則を使うと、断熱変化を説明できます。
断熱変化とは、熱のやりとりがない(ΔQ = 0)変化のことでした。この場合、
0 = ΔW + Δu
→ Δu = −ΔW
つまり、体積が膨張(ΔWがプラス)すれば、その分だけ温度が低下(Δuがマイナス)します。体積が収縮(ΔWがマイナス)すれば、温度が上昇(Δuがプラス)します。
これが、空気が上昇して膨張すると気温が下がり、下降して圧縮されると気温が上がる理由を、エネルギー保存の観点から説明したものです。
