オゾンの分布
意外な分布パターン
オゾンは太陽紫外線によって生成されるため、日射量の多い赤道付近の成層圏(約25km)で最も多く作られます。そうであれば赤道付近にオゾンが最も多く存在しそうなものですが、実際の観測結果は異なります。
オゾンの量を緯度別に調べると、極に近い高緯度で最大になるのです。しかも、日射量が最も多い夏ではなく、春にピークを迎えます(北半球では3月、南半球では10月)。
ブリューワー・ドブソン循環
このパターンを説明するのが、ブリューワー・ドブソン循環とよばれる成層圏下部の大気の流れです。
成層圏の下部には、低緯度(赤道付近)から高緯度(極付近)に向かう風の流れが存在します。この流れが、赤道付近で生成されたオゾンを冬の高緯度側へ運搬するのです。
冬の間ずっとオゾンが運ばれ続けて蓄積され、最終的に高緯度の春に最大量に達します。
赤道付近:オゾンが生成される(日射が多い)
↓ ブリューワー・ドブソン循環で輸送
冬の高緯度:オゾンが蓄積される
↓ 冬の間ずっと蓄積が続く
春:オゾン量が最大に
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| オゾンの生成場所 | 赤道付近の成層圏(約25km) |
| オゾンが最も多い場所 | 高緯度(極付近) |
| オゾンが最大になる季節 | 春(北半球:3月、南半球:10月) |
| 輸送メカニズム | ブリューワー・ドブソン循環 |
