対流圏と対流圏界面
対流圏とは
対流圏は、地上から約11kmの高さまでの範囲を指します。私たちが日常生活で体験する気象現象(天気の変化、雲の形成、降雨など)は、そのほとんどがこの対流圏の中で起こっています。
対流圏の特徴
- 大気が上下によく混合されている
- 高度が上がるにつれて気温が低下する
- 気温の低下率(気温減率)は、1kmあたり約6.5℃
気温減率とは、高度が上がるごとに気温がどれだけ下がるかを表す指標です。対流圏では、平均して1km上昇するごとに約6.5℃ずつ気温が下がっていきます。
対流圏界面
対流圏と成層圏の境目のことを対流圏界面(または単に圏界面)とよびます。
高さは一定ではない
対流圏界面は平均すると約11kmですが、場所や季節によって大きく変動します。
| 条件 | 対流圏界面の高さ |
|---|---|
| 赤道付近 | 約16km(高い) |
| 極付近 | 約8km(低い) |
| 夏 | 全体的に高い |
| 冬 | 全体的に低い |
なぜ変動するのか
このパターンには共通点があります。暖かい場所では高く、冷たい場所では低いということです。
これは空気の基本的な性質によるものです。空気は暖められると膨張して体積が増えるため、大気全体が上方に押し上げられて対流圏界面が高くなります。逆に冷やされると空気は収縮するので、対流圏界面は低くなります。
赤道付近や夏は気温が高いので対流圏界面は高く、極付近や冬は気温が低いので対流圏界面は低くなるというわけです。
